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2025年6月10日
GPSSホールディングス株式会社
再生可能エネルギーエンジニアリング企業のGPSSエンジニアリング(東京都港区)=注1)と、水素メタン化技術のCYTOK GmbH(ドイツ・ロストック)=注2)は、ライセンス契約を締結しました。同契約に基づき、GPSSエンジニアリングは日本と台湾でCYTOKの最先端技術を実装する権利を取得しました。地域の持続可能なエネルギー分野において、大きな進展が期待されています。
このライセンス契約に先立ち、2023年5月にGPSSエンジニアリングとCYTOK GmbHは、革新的で持続可能なプラント開発における独占的なパートナーシップを締結しています。このパートナーシップは、実証済みのパワー・ツー・ガス(Power-to-Gas)システムを市場に提供することが目的で、CYTOKが世界的に特許を保有するCO2排出ゼロのエネルギー貯蔵システムを活用しています。
CYTOKの技術は、自然災害や電力網の容量制限といった、日本と台湾が直面する深刻な課題への対応を可能にします。同社の分散型水素および合成メタン生産システムは、従来のインフラが損傷を受けやすい、またはインフラそのものが存在しない地域においても、レジリエンス性の高いエネルギーソリューションを提供します。これによって、地域で生産されたグリーン電力を使用することや完全に貯蔵することが可能となり、遠隔地や災害影響地域で頻繁に問題となる中央集権型電力網への依存を軽減できます。
さらに、生成されたグリーンメタンは信頼性の高いバックアップ電源として機能し、緊急時におけるエネルギーの安定供給を強化します。水素を合成メタンに変換することで、既存の天然ガス技術を引き続き活用でき、インフラの寿命を長くできるとともに、供給の安全性も確保できます。また、安全規制についても水素に比べ取り扱いやすいことも利点です。
この分散型アプローチは、再生可能エネルギーの普及と送電網のボトルネックが増加している日本と台湾で、送電網の混雑を緩和する効果もあります。CYTOKのシステムを統合することで、電力網へのアクセスが限られた地域でのエネルギーの独立性を高め、安定した電力供給を確保し、両国の持続可能なエネルギーへの移行を促進できます。
注1)GPSSエンジニアリング
GPSSグループの一員として、各プロジェクトの品質、コスト、スケジュールの最適化に取り組んでいます。地域住民との対話を通じ、共同でプロジェクトを運営するパートナーとしての関係を築き、地域とともに環境に優しい発電所を構築しています。
注2)CYTOK GmbH
ドイツ・ロストックを拠点とし、水素メタン化技術を専門とする企業です。同社の革新的なソリューションは、再生可能エネルギーから水素を生成し、触媒を用いてCO₂と合成メタンを生成することでエネルギーを貯蔵します。メタンの燃焼で生ずるCO₂を回収し、メタン生成に再利用するクローズドループシステムを開発し、完全なCO₂排出ゼロ運用を実現しています。このCCU技術は特許を取得しています。
●報道関係者お問い合わせ先:
★GPSSグループ
東京都港区芝2-15-10芝公園NDビル6階
https://gpssgroup.jp/home-ja/
広報室: pr@gpss.jp
★CYTOK GmbH
Kurt-Dunkelmann-Strasse 2, 18057 Rostock, Germany
https://cytok.de/ja/
コミュニケーション: pr@cytok.de